ミズノのランニングフォーム診断F.O.R.M.
利用のきっかけ
レースでの記録をもう、何年も更新できていません。膝の痛みなどが続いていて、フォームに何か問題がありそうといった状況がずっと続いていました。そこで、ランニングフォーム診断を受けてみたいと思いました。
昨年のテレビ放送「ランスマ」にもF.O.R.M.が登場し、その有効性は金哲彦さんも認めているようでした。
予約
F.O.R.M.は全国5か所にしか設置されていないようで、不便と思いましたが、例えば北海道に住む人ならば、東京まで移動しなければ診断してもらえなさそうですが、私の住む場所は東京まで近いので、かなり便利な方でした。
コースは3種類あり、「ベーシックコース」「プレミアムコース」「グループコース」に分かれていました。個人的に診断してもらえるのは「ベーシックコース」と「プレミアムコース」になっていましたから、通常はこのどちらかの選択になるでしょう。料金はベーシックコースが3000円+税、プレミアムコースが6000円+税でした。時間も短いベーシックコースの方が予約しやすいかと思いましたが、私が予約したときには、プレミアムコースの方が申し込みやすい状況でした。申し込みの時間帯、曜日などによって、申し込みやすさは違ってくるようです。
トレッドミル
F.O.R.M.はエスポートミズノの売り場の隅にありました。買い物のときと同じ感覚で、気軽に来ることができました。F.O.R.M.のコーナー内に、専用の試着室のようなところがあり、ここで着替えられて便利でした。
まずはセンサーを付けてトレッドミルで走ります。トレッドミルのスピードは最初はジョギングペースで、何段階にも分けて、徐々にPRのときのレースの平均ペースまでペースアップしてくれました。
トレッドミルは、F.O.R.M.で訪ねるわずか2日前に、スポーツジムで初体験したばかりでした。そのときの感想としては、自転車のローラー台と似て短時間で体内に熱がこもりやすいようで、心拍数が上がりやすく、長距離はなかなかきつかったです。F.O.R.M.のトレッドミルの近くにはサーキュレーターのようなものが設置されていて、そこではそのようなことで困ることなく走ることができました。
レポート
走った後、直ぐに印刷されたレポートが出ました。大きなディスプレイで走った画像を見ながら、レポートの説明を受けました。知りたいと思っていた自分の走り方をレポート、および動画で示していただけました。動画を見つつ説明いただくことで、自分の走りの問題点が目で見て分かりやすかったです。
かつてランスマで金さんが勧められていたように、ランニングをビデオ撮影してフォーム確認すべきかと思っていましたが、これは難しいだろうと認識できました。うまく撮影することの難しさと、撮影したフォームを見て問題点を発見することの難しさがあるでしょう。
私のレポートは次のようなものでした。
予想としては、大きな問題も無く、合格点かなと思っていました。ところが5項目中、2項目で要改善となっていました。これは幸運な状況なのではないかと思います。これらを改善すれば、結果が良くなると思われるからです。
8. お勧めコンプレッションウェアで、脚部負荷Levelが低いものにだけ丸が付いていて、Levelが高いものに丸が付いていませんでした。私がレースでも使用するものはLevelが高いものなので理由を伺ったところ、脚部への負担が少ないためとのことでした。脚部負荷Levelが高い、しっかりとしたサポートのものは、窮屈であまり合っていないということが分かりました。高価格なものほど良いというのではないようです。
実技指導
改善するための動作の指導を受けました。浦先生が該当する一つ一つの動作を実際に動いて示してくださり、たいへん分かりやすかったです。指導を活かして再度トレッドミルで走りました。アドバイスを受ける前後の画像を比べて、改善を確認できました。アドバイスは複数あり、その一つ一つを理解して、実践しましたから、予約時間を目一杯使っての指導もあっという間でした。動作の指導を受け、早速実践し、確認できたことで、よりよい理解が直ぐにできたと思います。この動作の指導が無ければ、改善も不十分なままだったかもしれません。ランスマでも金さんのアドバイスを受けて、ランナーの走りが改善されることがたびたびありましたが、それと同じようなことが実現しました。
ぜいたくなプレミアムコースはもったいないのではないだろうかと思っていました。けれども、このコースでなければ実技指導を受けられませんでしたから、この選択をしていてよかったと強く思います。
指摘いただいたのは、下記のような内容でした。
- 走っているとき、腰が少し引けているので、もう少し前に出すべき。走っているときに腰の辺りをひもで牽かれているイメージで。そして胸を張る。
- 腕振りのとき、曲げたヒジの角度が一定でないので、一定になるようにすべき。
- 腕振りで前方に振り上げているが、ヒジは胴体よりも後ろにしておくべきで、それよりも前に出すべきではない。
- 脚を身体の下で着地するとき、しっかりと蹴り、その反動で前に出るようにすべき。
1.で腰が引けてしまうのは、体幹が弱い可能性があり、プランクをすべきとのことでした。サイドプランクもした方がよいか伺ったところ、その方がよいとのことでした。
3.で腕を振り上げずに軽く腕振りすることで、体力の消耗を抑えられるそうです。
4.の着地で、しっかりと蹴り、その反動で前に出るという動作は、床の上でも練習できることを教わりました。