キンドル用の自炊体験
電子書籍の自炊については、下記サイトが大変参考になりました。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1006/09/news029.html
以下、手順と、感想を記します。
【手順】
文庫本を裁断機で裁断し、両面スキャナーでスキャンしました。
裁断機PK-513L、スキャナーScanSnap S1500という、参考サイト通りの定番の機器で
作業しました。
まず、文庫本を裁断機でカット。厚さは限界の15mmでしたので、1回で済みました。
ScanSpapには1回で全部入らなかったので、3回に分けてスキャンしました。
スキャンする画質の設定は、デスクトップ右下のScanSnap Managerを右クリックし、
Scanボタンの設定でカスタム設定しておき、ScanSnapのSnapボタンを押しました。
3つできたPDFファイルを元々持っていたAdobe Acrobat 9 Proで結合しました。
本を裁断する際、裁断して捨て去る部分を最小限にするようにしましたので、PDFファイルの
各ページは余白が結構あります。この状態だと、キンドルで読むときに画面上下左右の余白が
多く表示され、表示される文字が小さくなってしまいます。このため、結合したPDFを
Adobe Acrobat Proで開いた後、メニューから文書→ページのトリミングを選択し、
通常のページの範囲について上下左右とも7mm指定して、各ページの上下左右の
余白を少なくしました。こうすると、PDFファイル表示の際、上下左右がトリミングされて
表示されます。
キンドルをパソコンに接続すると、USBメモリやHDDのように単なるストレージとして
表示されるので、PDFファイルをドラッグ&ドロップしてコピー簡単でした。
以前のバージョンのキンドルは日本語のフォントを持っていなかったので、
日本語のファイル名は文字化けするとのことでしたが、このバージョンはさすがに
文字化けしませんでした。
【感想】
参考サイトに実に詳しく書いてありましたので、迷うところはほとんどありませんでした。
この内容が本にしかなければ、その本を買っていたと思います。
文庫本のPDFの文字はやや小さめでしたが、実に鮮明で読みやすく、大変満足です。
古くて茶色に変色した少し汚い本でしたので、利用価値が上がりました。
このキンドルは文字サイズ等を非常に細かく調整できて、大変便利なのですが、
PDFだとそれを十分に生かせないと思いますので、やや不便ですね。