レオナルド・ダ・ヴィンチ展

JR両国駅近くの江戸東京博物館の案内江戸東京博物館で開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ってきました。

鳥の飛翔に関する手稿では、飛行機を作るために鳥を研究したノートを見られました。
ノートの各ページの面積はそれ程大きくなく、無地のようでした。
そのようなものに、文字と、挿絵がぎっしりと書き込まれていました。文字はすべてか一部か分かりませんが、鏡面文字という左右反対の文字で書かれているようです。

鳥の骨格をスケッチしたものがありました。
落下中に姿勢を変化させる様子が時系列順に複数の絵に描写されていました。
鳥の骨格を元に、飛行機の翼の骨組みを考えて作成された絵もありました。
このように、観察した記録と、それに基づく思索が展開されていく様子は見事でした。
飛行機の翼の部分の記録はあるのに、全体像は記録されていません。これはアイディアを盗まれないようにするためらしく、全体像は彼の頭の中にしかなかったそうです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展の糸巻きの聖母人体の描写に当たっては、解剖して骨格まで見るという、深い追及があったようです。

ダ・ヴィンチの絵では、手の表現に大きな意味を持たせているようです。
モナリザの制作へと続く絵画として大きく紹介されている「糸巻きの聖母」では、聖母マリアがかざしている手が、イエスを守るようでもあり、また、大地からエネルギーを得ているようでもあると解説されていました。

音声案内を務められた俳優の生瀬勝久氏が毎日新聞紙面で述べられていたように、絵画、建築、軍事など、芸術と研究の幅広い分野で活躍された様子がうかがえました。

一方で、NHKと毎日新聞社が主催のとのことで、この展覧会のことが相当刷り込まれたという面があると思います。
ポスターに書かれている「モナ・リザへつながる」というのは、日本で観られる限界を示しているのではないかと思われてなりません。「モナ・リザ」ではなく、日本人の多くが関心を持っているとも思われない宗教画を前面に出さざるを得なかったからです。

横綱駐輪場駐輪場は、両国駅という、鉄道の便ではなかなか良さそうな場所にありつつ、1日100円という魅力的な金額でした。
私の地元よりも安いではないかと思ったものですが、屋根も無いところなので、保管環境としては地元の方が上のようです。
ネーミングが面白いですね。

江戸東京博物館近くで食べた限定パスタ博物館そばのイタリアンレストランでは、ダ・ヴィンチの故郷をイメージしたという限定パスタを食べられ、展示内容と多少関連を持たせたメニューを用意しているのが面白かったです。安いとは思えなかったし、日本人に馴染みのある味とも思えませんでしたが、豆とほうれん草という、栄養価があってヘルシーと思われるものでしたので、良かったと思います。写真は大盛です。

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