藤城清治美術館
栃木県の那須にある藤城清治美術館を訪ねました。
初夏の頃、同氏の特集をしていると広告で知って初めて買った雑誌MOE(2015年7月号)を見て、関心を持っていたところでした。
こちらの美術館は自分のカメラでの撮影は禁止されているものの、美術館で販売されている特別なレンズ付きフィルムでの撮影だけは許可されているようでした。これは2,000円以上で、大勢の方がいらっしゃるのに、利用者は見かけませんでした。私も門の外で撮ってもらった写真しかありません。
この美術館の思い出をまとめるに当たり、写真はほぼ無いので、文章で残したいと思います。
連休中で、駐車待ちの渋滞が発生していました。駐車できるまでに30分程かかったのではないかと思います。館内も混雑していましたが、作品を間近で鑑賞できました。
建物の周囲の地形、風景などからも神秘的な感じがしていました。門を入って建物へと向かうとき、小雨が降っていて、もやがかかっていました。敷地は緩やかな起伏が続き、道の両脇には樹木が立ち並んでいて、いいところだと思いました。
藤城さんは91才と高齢にもかかわらず、精力的に制作を続けていらっしゃいます。
この美術館にも、東日本大震災の被災地を描いた作品が多数ありました。
水と緑あふれる豊かな自然を描いた作品が多い中、震災の被災地を描いた作品は異様な感じもしましたが、奇跡の一本松や、打ち上げられた巨大な船など、想像を超えるような現実があり、それは芸術作品になり得る情景ですね。
横6メートルにもなるという作品など、大作も多数あり、充実した展示内容となっていました。上記の雑誌に掲載されていた中では、風の又三郎、陸前高田の奇跡の一本松、注文の多い料理店、グスゴーブドリの伝記、優しいおひさまの徹子さん、24時間テレビ等の作品も展示されていたようでした。
影絵の動画を、録画ではなく、機械を動かして上映もされていました。確か上映10分、インターバル3分となっていました。歯車などを組み合わせた多数の機械を動作させ続け、それに光を照射して、動画を上映する仕組みに感心させられました。