近年の自作PC
DOS/V POWER REPORT
20年ほど前にPC自作を始める頃からしばらくは、この雑誌を紙の本で書店にて購入していました。最近、自作したときも、とても参考にしたのですが、同誌の状況は色々と変わっていました。
金額的には、アマゾンのKindle Unlimitedがお得かと思います。過去の号も含めて読み放題でした。少し前に発売された製品については、過去の号に詳しく載っていて、そのような記事も手軽に見られて便利でした。また、一般的な電子書籍版も紙の本より得でした。反対に、紙の本では約2千円と高価で、また、かさばるので保管も負担になります。やや大きめの雑誌なので、電子書籍の閲覧環境によって読む効率に差が出るかもしれませんが。
CPU
以前の自作ではIntelのCPUを使っていて、迷うことなくIntelだったかと思いますが、近年はAMDのRyzenという選択肢が出てきています。
DOS/V POWER REPORTには、最新から数年前に発売された多数のCPUに対して、性能評価のベンチマークテストが数種類実施され、それらの結果が掲載されていました。AMDのRyzenは、計算速度はもちろん、GPUが組み込まれたCPUのグラフィック性能も優れていることが分かり、今回はこれを選択しました。
IntelもAMDも、たまにCPUソケットの規格が変更になることがあり、マザーボードがCPUメーカーに対応していても、CPUソケットの規格が一致しなければ、CPUを装着できません。将来性を考えれば、CPUソケットが新規格の新しいCPUを選びたかったです。ところが新型は消費電力が大きく、そのようなものはCPUクーラーを水冷か、かなり大型の空冷にする必要があり、騒音は大きくなり、ケースを変更しなければならない場合もあるということが分かりました。そこで今回は、CPUソケットの規格が一世代前のものにしました。CPUクーラーは付属品で済み、動作音も静かで助かっています。
CPUで最初に興味を持ったRyzen9 7950Xは、TDP: 170Wです。TDPは、熱設計電力で、デバイスの放熱量を表します。選んだRyzen5 5600Gは、TDP: 65Wで、前者の4割以下です。Ryzenは性能が高い順にRyzen9、Ryzen7、Ryzen5、Ryzen3となっていて、選んだものは明らかに格下になっています。5600Gの5は世代を表し、600はマイナーバージョン、GはGPU内蔵を表しています。
オーバースペックな選択をしてしまうと、製品価格はもちろん、TDPの大きさから負担が明らかですから、考慮された方がよろしいかと思います。
M.2 SSD
メモリースロットに挿入するメモリーモジュールのような形状のSSDを挿入できるM.2スロットが近年のマザーボード上にはあります。SSDがとても身近になっている印象です。