かすみがうらマラソン2016でAEDを自転車で運ぶボランティア参加
かすみがうらマラソンでAEDを自転車で搬送するボランティアに今年も参加しました。
去年は暇な時間が多かったですが、今年は違いました。
去年私は救護の連絡をしませんでしたが、今年は5人ほど連絡しました。
ほぼ一日中強風で、昼頃は冷たい雨も降りました。
フルマラソンのコース後半は霞ヶ浦沿岸近くなので、特に激しい風でした。
配置に着くまで
スタート・ゴール地点近くから、かすみがうらマラソンのフルマラソンのコースに沿って歩崎公園までサイクリングしました。
この公園の辺りが22km~23km地点になるようです。
ここで、早めの昼食を摂ったり、車いす部門の選手を見たりしました。
彼らはいつもはとても速いのですが、今回はこれまでの6回の大会記録中で5番目の結果に終わりました。
最も速かった前回は1時間30分08秒(平均28.09km/hのペース)でしたが、今回は1時間43分10秒(平均24.54km/hのペース)でした。
選手の車いすを見るとディスクホイールで、通常は強力な武器になるはずですが、強風の中では抵抗になってしまったのでしょうか。
その後、担当の27.5km~30kmの地点へと向かいました。
そのとき既に、マラソンの距離表示の看板を持っている人は風に押されて、フラフラとしていました。
その後、嵐のような状況になりましたから、一日持ちこたえるのはとてもたいへんなことだったでしょう。
先頭の方のランナーの観察
配置について始めの内は暇でしたので、先頭の方のランナーをよく観察できました。
彼らの中にも姿勢が片方に傾いてバランスを崩しているランナーを何人か見かけました。30km地点近くでしたので、特に強風で消耗したランナー達は故障の影響が顕著になっていたのかもしれません。
前回のマラソンのときの私に似ていると思いました。
10~20番目ぐらいに通過したあるランナーは、今何番目かと聞いてこられました。
聞くだけの余裕にも驚きましたが、腕振りにも驚きました。
片腕は普通通りに脇をしめて前後に動かしていましたが、他方の腕は体の前方で回転させていたからです。
あんな無駄な動きでこんなに速いとは、と驚きました。
最近本で知ったところでは、姿勢が片方に傾いて走るようになっているときには、そのような腕振りをすることでバランスがとれることがあるようです。
後日ジョギングで少々試したところ、とても疲れました。
裸足のランナーたち
30km地点近くで、裸足のランナーを3人見かけました。
彼らはバラバラでした。
最初に裸足のランナーを見たときには、先頭に近い方でしたから、裸足でもいいタイムで走り切ってしまうのでしょうか。
何度かマラソン大会に参加してきましたが、裸足で走っている選手を見た覚えはありません。
せいぜい、つくばマラソンで足袋を履いているランナーを見たことがあるぐらいです。
私が読んだランニングの本では、いずれも、アスファルト上ではランニングシューズが必要とされていました。
常識外れの裸足ランで、故障も無くいいタイムで走れるとしたら、驚きです。
リタイアされる選手たち
担当していた区間では、最初に私たちの近くに座り込んでしまった方だけは、救急車で搬送となりました。
雨合羽と保温シートで覆いましたが、大勢のランナーが通り過ぎていることもあってか、なかなか救護車も来ずに、次第に症状が悪くなってしまったようです。
29km~30kmぐらいには精米機が設置されている精米所がありました。
狭い小屋でしたが、サッシがあるので中は温かく、椅子で休むこともできました。
ここで3人の高齢の方が救護を待ちました。
リタイアされる選手の方自身が寒さを回避するためにそういった場所に避難されたことは、参考になりました。
精米所の近くで救護の連絡をする際、ランナーではない私でさえ、震えているときがありました。
戻り
自転車で戻っている最中に、目の前を樹脂製波打ち板が飛んでいきました。
当たらなくて良かったです。
向かい風のときにはほとんど無理と思うほど、自転車は進みませんでした。
10km/h未満のときもあったのでは、と思います。
反対に追い風のときもあり、そこではまったくペダルをこがずにどんどんと進んでいきました。
スタート・ゴール地点近くまで戻ってきて、寄ったコンビニは停電していました。
あまりの強風で、電線が切れたのかもしれません。
停電して直ぐだったため買い物もできましたが、こちらが買い物をしてしばらく経ったところ、買い物さえできなくなっていました。
店内ではUPSによる給電が行われている最中と思われる高音がしていました。
そのUPSのバッテリーが切れたのでしょう。
嵐が過ぎて
写真は嵐が過ぎ去り、日差しが出て暑くなってきた16:00頃で、川口運動公園までもう少しといったところです。
ランナーもわずかに写っています。
途中嵐に見舞われたランナーの皆さんですが、時間がかかったランナーにとって、天気の回復は力になったのではないでしょうか。
持ち物リスト
- アームカバー
- ウィンドブレーカー(サイクリング用レインコートだけでは足りないかと思い、持っていきました。嵐の際に、これを着て助かりました。これを着ていても、多少震えているときがありましたから。)
- サイクリング用レインコート
- ベアベル
- ラジオ(ラジオ機能付きのICレコーダーを持参しましたが、ほとんど聞き取れませんでした。防水性が高い、ふつうのラジオがあるとより良かったと思います。)
- ランニングシューズ(履き古したランニングシューズが役立ちました。嵐の中でも気にせず履けましたし、少し走るときにもまったく自然に走れました。)
- レッグカバー