9/25遊輪塾まとめ

PitStopつくば北条で9/25に参加した遊輪塾、ちょいさんの講演や、実技指導などがメインでした。
以下にその内容を記します。充実したレッスンでした。
※ これは帰宅後、聞きましたことを思い出しながら記載しました私的なメモです。
ちょいさんが話した言葉そのものでなく、私の解釈ですので、誤解も、ニュアンスが違う部分もあると思います。
読まれる方がいらっしゃいましたら、こういった間違いがあることを念頭に置いて、お読みください。
【姿勢について】
・多くの人が自転車の姿勢で悩んでいる。そこで今日は、姿勢についての話をしたい。
・姿勢については本にもよく載っているテーマである。けれども、体格が人によって違うように、本に載っている解説もその人の個人的な意見とみるべきで、誰にでも当てはまるというわけではない。本や人によって、同じことを説明するのに、異なった表現がある。
・姿勢については、本にもよく載っている。では、なぜよい姿勢を取ることが大切なのだろうか。それは、より安全に乗るためだ。一般の人にとって、安全に乗ることが家庭の幸福につながる。けがをしたら、行ってらっしゃいとは言ってくれなくなってしまう。
・よい姿勢を取ると、疲れにくくなる。同じ時間走っても、よく速く、より遠くに行ける。
・雑誌などで姿勢を解説している人は、プロで名前が通っているような人。プロでレースに出るような人は、放っておいても伸びるような人で、そのような人は姿勢を正そうなどとしなくても自然と走れてしまう。よい姿勢が絶対に必要というわけでもなく、レーサーでもあまりよくない姿勢の人もいる。レースのゴール前のスプリントではとんでもない姿勢になっている。前に店で姿勢をアドバイスしたところ、店の店長さんから、教えてもどうせ身につかないのだから無駄だと言われて、ぞっとした。
・手のひらを、手の甲を上に向け、腕を真っ直ぐ上下に動作させてみる。ちょうどカマキリのように。この動作のまま、手をレバーを握るときのように90度回転させる。これがハンドルを握るちょうどよい姿勢だ。(私Kozoが実際に乗って見てもらったとき、ひじが外側に開いてしまっていた。これはNG。上記の正しい姿勢でハンドルを握り、更に肘を直角に曲げることで、力の入る姿勢になる。)
・よい姿勢でハンドルを握り、手首だけでハンドルを押すと、骨盤がくっと上に上がり、ペダリングしやすくなる。無理な力を加えないこと。(私Kozoもそのようにして骨盤が上がったことで、ずっとペダリングしやすくなるのを体感した。)
・ペダリングするときには、足の親指の付け根で押すとよい。なぜそうするとよいかというと、いすに座った状態のまま足の親指の付け根を前に突き出すと、ヒザが真っ直ぐに下に下ろせることからわかる。内股で、脚がフレームにこするぐらいがよいと本には表現されている。その状態になるのだ。ふつう、小指の方に力が入りやすいが、小指の方を突き出すと、ヒザが両脇に開いてしまい、模範的な形からはかけ離れてしまう。
・ただし、無理にヒザを内側に向けようとしてはいけない。無理に関節をねじることで、ヒザの故障にもつながるからだ。前にO脚の選手が無理にヒザを内側に向けて競技を続けたことで、ヒザが故障したことがあった。そのO脚は、競技上ではハンデでさえあった。その選手の場合は、無理に関節を曲げることをやめさせた。
・サドルを上に上げがちだが上げ過ぎると脚が伸びきって余裕がなくなる。このためにサドルを前傾させると、おしりが前に出てきてしまい、これを防ぐために腕を伸ばしきってしまうと、典型的な初心者の姿勢になってしまう。サドルの高さは高くし過ぎないことだ。
・自転車は本来、真っ直ぐ走るものだ。自転車を後ろから押してやれば、真っ直ぐに走っていく。例えば道路の白線の上を走ったとすると、初心者ははみ出して蛇行し、左右にぶれる振幅や周波数が大きいが、上級者はほぼ真っ直ぐに走り、振幅も周波数も小さい。
【受け身について】
・危険を予測し、無理はしないことが大切。最近、湯袋の近く、道の状態も悪いところで、路面が濡れていて危険と思うところを走行した。十分に減速したものの滑って落車。危険を察知していたので、受け身も取れた。手袋、ヘルメットといった装備、受け身を取ったことにより最小限のケガで済んだ。もっと踏み込んで、危険なときには自転車を降りるという選択も大切。
・手袋やヘルメットは大切だ。それらだけが身を守る装備だ。手袋は消耗品で、選手時代、落車時に手をついて、何枚も駄目にした。手袋がめくれ、もう少しで手に達するというようなときもあった。けれどもヘルメットが必ずしも安全とは言えない。現在のヘルメットが十分な強度を持っているとは言えない。Wikipediaを見ればわかるように、ヘルメットを被っていたために、脳が揺さぶられるということもある。物事は一面的ではない。
・受け身とは、手をつくような動作や体を内側に丸めるような姿勢を取ること。
・危険を察知したとき、無意識的に関節を出してしまい、ヒザやヒジを打ってしまう人がいる。関節を出さないように要注意。
・手をつくような動作で防ぐ際には、ヒジを微妙に曲げておいて、クッションのようにする。
・体を内側に丸めて、なるべく自転車から地面に当たるようにすることで、自分を守る。体を丸めた状態でこすったので、このように腕の内側にあとが残っている。
・実際には、とっさのときに受け身をとるのは難しい。練習するとしたらマットなどを使用するとよいだろう。
【無理をしない】
・ハンガーノックアウトに要注意だ。一緒に走っている人がいれば、相方が遅くなったとき、栄養補給が必要なことが分かり、休憩して栄養補給し、回復することもできる。ハンガーノックアウトになると疲れてペースが遅くなってくる。一人で走っているときには、それが自分で認知できなくなってしまうことがあり、危険なので要注意。ハンガーノックアウトになると、糖分が無くなる。糖分が無くなると、脳が停止してしまう。脳は単糖類と呼ばれるものだけがエネルギー源だからだ。こうなると、車止めにぶつかったり等で、ケガにつながる危険性が高くなる。最悪失神してしまうこともある。栄養補給すれば、数分で回復する。
・関節が痛くなったら、病院で診てもらうことが大切。足に痛みが走るときがあるのだが、この症状が初めて出たとき、2ヶ月ぐらいそのままにして自転車に乗ってしまっていた。関節の丈夫さはだいたい幅の広さと比例。ヒザが細いので月1,600キロぐらいが限界だが、人によっては月3,000キロぐらい平気で走れる。練習すれば、男性ならば一日100キロ、女性でも一日70~80キロぐらい走れるようになるものだが、人によっては倍ぐらい走っても平気だ。人が一日に200キロ、300キロ走っているのだからというような比較でなく、自分に無理なく、ケガ無く走ることが大切。
・集団走行の際、集団の中と先頭で走るときとは少し違う。集団の中では一つギアを重くし、ケイデンスを70程度に抑える。このようにすると集団の中では回復する。先頭に出たときにはギアを一つ軽くしてケイデンスを90程度に上げる。このようにケイデンスに余裕を持たせることで無酸素運動状態をなるべく避けることができる。
【その他】
・複数の趣味を組み合わせることも可能だ。自分は坂道を自転車で登るのは好きではない。けれども、写真も好きで、滝や鍾乳洞といったところを見て回ることが好きだ。こういったものは、坂を登らなければ見られない。こういったところを見るという目的を持ち、その手段として坂を登ると、坂を登るのが苦でなくなる。釣りが好きという人ならば、あちこちで釣りをしつつ、サイクリングするということをしている人もいる。
・大柄な人はハンドルとサドルの間隔が空くため、比較的調整が効くが、小柄な人は余裕が無いため、調整が難しい。比較的小型な自転車を選ぶべきだ。見た目で選ぶと、何となく大きめの立派そうなものを選んでしまう傾向がある。
・雑誌は、毎年同じテーマを繰り返しているだけだ。それでも、最新の部品事情についていくため、ときには購入するが。
・私のことは本名で呼んでいただいても、ハンドル名のちょいさんでもよい。
【実践】
・実際にローラー台に乗ってみよう。
・正しい姿勢の練習にはローラー台がよい。実走しているときには、周囲に注意を払わなければならないから、姿勢に意識を集中できないからだ。よく三本ローラーがよいと言われるが必ずしもそうではない(この遊輪塾で乗ったのはタイヤローラー式)。三本ローラーは実際の走行感覚に近いという利点はあるものの、落ちないようにしなければならないということで、余計な意識を働かさなければならない。全力で走行練習をし続けたときも、三本ローラーではふらふらして危険性が増す。目的に応じて選択することが大切だ。トップ選手達が三本ローラーを使用することから、それを勧めるというのも理解はできる。お金もかかるので(今回のは2万数千円程)誰でもという訳にもいかないと思う。
・正しい姿勢を教わったからといって、直ぐに身につくものではない。1年、2年かけて練習して、身につくものだ。
・(ハンドルが遠い人に対して)このブランドは、大柄なX(仮)人が乗るものだ。最近は小型のものも出てきたが、小柄な日本人には、合いにくい場合も多い。ステムを上下反対にすると、微調整ができる。ステムをより小さいものに交換すると更に調整ができる。
・ステムを下げるのと、サドルを上げるのとは、腰への負担が似たようなものになる。
・(ビンディングをA(仮)からB(仮)に替えたところ、交差点で足をはめた後で痛くなる場合があるという人に対して)靴の裏の調整は大きめに行ってみることだ。その方が分かりやすい。AやC(仮)のようなビンディングの方が、ヒザの動きに追随する。Bのようなビンディングははじめにはめたときのまま、固定されてしまう。はめた後、くいっと押してやることで適正な位置に合わせられるかもしれない。このタイプではペダリング時のヒザの動きぐらいではビンディングが動いてくれない。まだ走行200キロぐらいで、ときどき痛くなるという程度なので、調整しつつ試した方がよいだろう。ただし、駄目ならばAに戻すべきだ。
・(ブレーキレバーが握りにくい人に対して)このタイプのハンドルでは分からないが、ブレーキレバーの上に調整用のものを挟むことで、レバーが少し握られた状態に近づき、握りやすくなる。
・(自転車のフレームのクイックレバーが適正に挿入されていなかった自転車の持ち主に対して)自転車のフレームにホイールを挿入してクイックレバーを挿入するときには、タイヤのホイールの真上の方から自転車を真下に押さえてクイックレバーを挿入する。こうすれば、タイヤが左右均衡した位置にセットされる。
・次回の遊輪塾もこのように皆さんの聞きたいことに基づいて行う。今日は基本の話だけでこれだけ時間がかかった。例えば今日聞いたことを実際に行ったが、こういうときにはどうかとか、突っ込んだ話になると、いくらでも話は出てくる。
※ 繰り返しですが、これは帰宅後、聞きましたことを思い出しながら記載しました私的なメモです。
ちょいさんが話した言葉そのものでなく、私の解釈ですので、誤解も、ニュアンスが違う部分もあると思いますので、よろしくお願いいたします。

9/25遊輪塾まとめ” に対して1件のコメントがあります。

  1. ノリトモ より:

    たくさんの話が聞けて、とてもよかったですね(^-^)
    知識が増える分、楽しめる視野が広がりますよね。

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